硫酸技術   by T.Ono
 耐食材料-8
有機材料

 ゴム
ゴムといっても天然ゴム、合成ゴム各種があり多種多様ですが、硫酸に対する耐食性は総じて
濃硫酸には侵されるが、希硫酸には耐える
です。 (バイトン=フッ素ゴムを除く)
それ故、硫黄原料の硫酸設備にはほとんど使用されず、その他の原料によるガス精製設備に使用されます。 大部分が炭素鋼のライニング材としての使用です。
 カーボン
「カーボン」と称していますが、硫酸設備に使用されているのは合成黒鉛(グラファイト)に合成樹脂を含浸させて強度と気密性を向上させたもので、正しくは「不浸透黒鉛」というべきです。
樹脂としてはフェノール樹脂が一般的ですが、テフロンを含浸させたものもあります。

伝熱が非常に良好で、希硫酸には十分な耐食性がありますが、熱濃硫酸にはCO2を発生して激しく侵されます。 それ故、
1)硫酸希釈装置のクーラー
2)ガス精製設備の希硫酸クーラーやガスクーラー
に使用されます。

吸収塔出口の90℃程度の濃硫酸であれば使用が可能のはずですが、かって製品酸クーラーとして使用したときに客の操作ミスで製品硫酸の濃度が異常に上昇し、発煙硫酸になってしまったことがあり、この時はクーラー全体が溶けてしまうという事故がありました。 こういうことがありますので、濃硫酸のクーラーにはお勧めできません。

硫酸設備用の熱交換器としては、スケールの掃除がしやすい為シェル/チューブ型が多いですが、熱交換器としてはこのほかにブロック型やプレート型もあります。

メーカーとしては、原価に大きな比率を占める電力料金が高価故、日本の独立メーカーは無くなりました。 現在はいずれも海外メーカーとの合弁です。

日本カーボン・メルセン(株) =日本(日本カーボン)+フランス(メルセン)
グラファイト化工(株) =日本(東海カーボン)+米国(SGL)

などがあります。


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