硫酸技術   by T.Ono
 機器更新−6
酸ポンプ
塔循環酸ポンプ

これは、従来は高級ニッケル合金製の竪型ポンプをポンプタンクに浸漬するものが主流でした。
現在は、テフロンライニング製ノンシールマグネットポンプが性能、耐食性、価格の点で最良と思います。
竪型ポンプはシャフトが長いという構造上、トラブルを生じやすく、かつ腐食量はゼロではないのでスリーブなど特定部位は消耗品並みに交換する必要がありますが、ノンシールポンプはほぼメンテナンスフリーで長期の運転が可能です。 価格も竪型ポンプの1/3以下です。(2010年時点)
ただ塔から出てくる耐酸磁器充填物の欠片がライニングを損傷する危険がありますので、保護のためハステロイーC製のストレーナーを取り付けたりしますが、これは定期的に掃除が必要で面倒です。
果たしてストレーナーが本当に必要かどうか、疑問なのですがまだ取り外した例についての結果は確認しておりません。 よって、「不要」とは言えません、現在の時点では。

ノンシールマグネットポンプは、空運転は禁物ですので、必ず空転防止装置が付いています。
又、締切運転も損傷の原因になりますので、ミニマムフローラインを作って主出口弁を閉じても硫酸の循環が確保されているようにしておきます。

メーカーとしては
(株)イワキ
セイコー化工機(株)

これらの点が気になる場合、又は大容量ポンプであって、マグネットでは多数のポンプが必要になることを嫌う場合は前述の高級ニッケル合金製の竪型ポンプを使用せざるを得ません。
このタイプのメーカーは、国内では下記の会社が最も実績があります。
(株)松田ポンプ製作所


製品硫酸の送酸ポンプ

これは、循環ポンプ同様テフロンライニング製ノンシールマグネットポンプでもよろしいですが、循環酸よりも酸温度が下がっていますので、より安価なSUS316製のキャンドポンプでも十分です。
メーカーとしては
(株)帝国電機製作所
日機装(株)
酸配管
塔循環ラインやそれにつながる配管など、酸温が40℃を越えるような条件では安全上、品質上の観点から、テフロン(PFA、ETFE)ライニング鋼管を使用するべきです。
常温に近い製品酸の送酸配管などでは、SUS316で十分です。
→「耐食材料」参照
従来使用されていたクロム鋳鉄製配管は、わずかずつですが確実に腐食されて肉厚が日々減っていきますので、「いつかは穴が開く」ことを覚悟しておかねばならず、安全上お勧めできません。 できるだけ速やかに更新するべきでしょう。

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