硫酸技術   by T.Ono
ちょっと一言−10
 
New year card - Year of sheep
2015年:
諸行無常(常に新しく)('15/3/3)
我が家のテレビは、ケーブルテレビ経由です。
何でも、この団地に来た当初は、団地の自治会が大きな集合アンテナを所有していて、団地に家を構える条件の一つがこのケーブルテレビとの契約だったのだとか。
その後、自治会はローカルのケーブルテレビ会社にこの権利を売却し、契約はそのまま続いています。
BSは元々アンテナを使っていましたので、ケーブルテレビ会社との契約は地デジだけ、インターネットも何度も進められましたがそのたびに得失を計算して、NTTのフレッツ光にしています。
ところがくだんのケーブルテレビ会社から、「値上げを考えております」とアナウンスが来ました。 何でも、私の団地は、色々な経緯から特別安いサービスになっていて、採算が取れなくなってきているのだとか。
それにしても、現在の3倍近い月料金にしたいといいます。 その代わりに、BS+多チャンネル配信もやります、と。 再契約しないでいると、地デジが見えなくなってしまうのだとか。
じゃあ、地デジ用のアンテナを付けようか、と、近くの家電チェーン店に行って聞きましたら、「自分で地デジテレビをつけるのは大変ですよ」と。 「代わりに、光回線をお持ちなら、NTTの『フレッツテレビ』にすればいいのでは?」共勧められました。
そうこうしているうちに、インターネットプロバイダーから「XXX光」というサービスに替えませんか、とメールが。
何でも、NTT東日本のフレッツ光を、プロバイダーのこのサービスで代替します、光テレビと組み合わせると現在の料金でOKです、と。
プロバイダーとNTT,双方に電話やらメールやらで問い合わせて比較表を作りました。 確かに、今までNTTに支払ってい料金より、ケーブルテレビに支払う金がゼロになることを勘案しますと、ずいぶん安くなります。 しかも、NTTの「にねん割」サービスの「解約金は不要」だとか。
なんでまたNTTは自分の首を絞めるような、他社によるフレッツサービスの代替を許すのか?
と不思議がっておりましたら、数日前の日経新聞に、「LTEなどにより、新規契約者数が伸び悩んでいるので、方針を転換し、積極的にフレッツサービスを他社に譲って、NTT系の契約者数を確保する」という戦略に転換したのだとか。
いやあ、ITの世の中、時代はめまぐるしく変わる! 変化について行く為には、常に目を光らせていないと。
でもね、変化は世界の常態、、人の世は「諸行無常」です。 サラリーマン時代、私の年齢の同期入社の連中、定年まで、入社した時の仕事をしていたでしょうか? そんな人は多分ほとんどいない。
正直私も、次々と担当が替わりましたが、そんなに苦労はしませんでした。
何故か? いつも、新しいことを取り入れるように心がけていたから、変化についていくのが苦にならなかったからです。
世の中には、何か新しいものが出てくると、「使ってみよう」という人と、「まず拒否しちゃう」人とがいるみたいです。 「自分の利益にならないから」変化を拒否する人もいますね。
そういう後ろ向きの人、大体「みんなの為に」という拒否する理由を言いますね。 といいますか、「大衆の利益」を唱えている人ほど、実は「自分の利益が第一」みたいです。
悔しいですが、年を取ると、こういう傾向が増すみたいですね。 新しい知識を取り入れるのに疎いから。 そして日本の問題は、そういう年寄りの数が、急増していること。
足をひっぱっては行けませんよ、ご同輩。 年なんか関係なく、より新しい知識を目指しましょう! 今持っている知識は、すぐに陳腐化するんだから。
南欧の懲りない面々('15/2/12)
凄いですね、ギリシャの新政権。
緊縮策は嫌だ、解雇した公務員を再雇用する、最低賃金を上げる、負債は減免してもらう。
ただでさえ公務員の多い国だったのに、それを再雇用して、賃金も上げてやる。 観光以外にロクな収入のない国で、どうやって食わせていくつもりなんでしょうか?
メルケルさんが怒るのも無理はない。 稼ぎ以上に借金して、「返す金が無いから勘弁して。 仕事は無くても、国民に金を配るから、もっと貸して」と言っているわけです。
こうなりますと、もう人生観の差かなあと考えてしまいます。
日本人やドイツ人、要するに凍え死ぬ心配のある国の人は「楽しむ金は、まず貯めてから」と考えます。 
家が無ければ凍え死ぬ。 それは嫌だから、まず何とかして家を建てるための金を貯める。
金が貯まってやっと「今年の秋はXXへ行こうかな」とか計画を始めます。
ギリシャ人、イタリア人、暖かくで、屋外で寝ていても凍え死なない国だから? 「まず、楽しもう! 人生は楽しむために有る」と、自分の懐勘定は別として、「先楽後憂」を決め込みます。
何千年か、それでやってきたわけですから、いまさら「変えろ」と言われても、変えることはできません。 じゃあ? 多分、ユーロ圏から離脱する最初の国になるのでしょう。 「ヨーロッパの統合」という理想からは後退しますが、そもそも、そんなにも気質・人生観の異なる国同士が一つの国としてまとまるなんて、不可能だったのでしょう。
ギリシャの政権交代に勇気づけられているのが、イタリアやスペインのポピュリスト政党。 「借金は減らせ」 「金は今まで通り貸してくれ」 「悪いのは我々ではない、ドイツだ」といった具合に、何の裏付けもない反緊縮政策を唱えて支持率を伸ばし続けているのだとか。
こういう政党は、一旦政権を取ると、政策がうまくいかない時は外部に「悪者」を作る。 昔のナチスのやり方そっくりです。 そういう、全体主義の復活を防ぐ目的で、EUが作られたのに・・・
現在の世界情勢を「第2次大戦直前に類似している」という識者がいます。 本当だとすると、人間って、いつまでも「懲りない」ものなんですね。

マレーシア('15/1/30)
1月18日から25日まで、マレーシアの客先工場でブ空気ロワーのインペラー更新工事の立会に参りました。 実際の作業の指導はメーカー技術者が行いますので、当方はコーディネーター兼通訳です。
ちょうど30年前に建設した設備です。 とはいえ、ブロワーはきちんと動いていました。
作業にあたるのは、工場のメンテナンス担当、これはほとんどがインド系です。 マレーシアではインド系は貧しい人が多く、学歴は無いが力が強いからだと聞きました。 ですから、目を離すと、丁寧に扱わないといけないホワイトメタルの部分をハンマーで叩こうとしたりして、危険です。
途中、メーカーの指導員が、必要な工具を忘れてきたことが分かりました。 事前に客先宛てに、「必要工具リスト」を作ってもらい、送ってあったのですが、リストから抜けていて、しかも当人が持参してこなかったというミス。
日本なら、たいていの工場に有る工具ですが、ここには「No」。 ペナン近郊の工具店を当たってもらいましたが、不明。 あるかもという店に、早朝7時から出かけて行ってみましたが、「違う」。 色々調べた結果クアラルンプールの工具店に有ることが判明しました。 客先の製造部長が、片道300kmの道を7時間で往復して購入してきました。
客先工場長は、「古いインペラーを外して、新しいものを乗せれば終わり」と考えていたらしいですが、そんなに簡単には参りません。 ケーシングにはめ込んであるラビリンスブッシュを全部交換して、シャフトとの隙間が限度内に入るよう調整しないといけません。 それが澄んだら、モーター〜クラッチ〜ブロワー〜クラッチ〜蒸気タービンの全てのシャフトの「芯出し調整」が必要です。
ここでビックリ。 メーカーの指導員は、日本でやっている、ダイヤルゲージで回転シャフトの上下を計ろうとしましたが、客先が呼んだ「芯出し専門会社」が、レーザーを使った芯出し作業を始めました。 発信側と受信側のセンサーを軸に取り付け、回しながら二つの軸の上下関係を連続で測定していきます。 しかも、上下差の多いときは、「モーターのこの位置のボルトを締めよ」「ゆるめよ」と画面に指示が出るので、真に簡単です。
メーカーの技術者も「これ、欲しいなあ」と。 数年前から、ブロワーの芯出しは全てこの会社に任せているのだとか。
工具は無いけど、最先端の測定器はある。(それを使う会社がある) いかにも中進国です。
30年前は、町を水牛が歩いているようなのどかなところでしたが、市域は10倍以上に膨らみ、自動車の駐車スペースを探すのが大変になってきています。 立派なホテルが立っていますが、最初のホテルはWi-Fiが3階の私の部屋まで届かず、「直します」と言っていても直らない。
2泊して、ホテルを替えたら、ちゃんとつながるようになりました。
メーカーの若い作業員に仕事させて、私は楽しようと考えていたのですが、客の作った工程が厳しく、毎日22時、23時。 「なんでこの年になって…」と一人ぼやいていました。
それでも。
マレーシアは良いところです。 とにかく、冬が無い! 食い物は美味いし(辛いですけど)、人は穏やかで、安全ですし。 現地の旧友から「家買って冬だけ住んだら?」と勧められました。
それもいいですね、今やネットとメールで仕事ができる時代ですし。 庭付き一戸建てが200万円だそうです。 (田舎ですからね)

ぶれない」力('15/1/5)
年末年始は、色々と面白い番組の「再放送」で楽しみました。
その中でも感心しましたのは「自動車王国 日本の底力」というBS3の特集番組。
必要水量を激減させる泡消火設備を備えた最先端消防自動車、世界中の自社の建機がどこにいてどういう設備状況なのか即時に分かるセンサー・GPS機能付建機類・・・ 日本の技術力が改めて認識できます。
その中でも一番驚き、感動したのはトヨタの「ランドクルーザー」。
「この車のコンセプトは、60年前の発売当初から変わっていません。 『どこへでも行け、そして必ず元の地点まで帰ってこられること』です」
と現在の開発責任者が語っていました。 とにかく、ひたすら頑丈に、そして修理が極めて簡単になっているのです。 8割に部品は汎用品、つまり世界中どこででも手に入るものです。
なぜか? それは、この車が使われているのは、多くは発展途上国です。 まともな道路などなく、砂漠、泥濘、岩だらけの山道、水没した道・・・ どんな過酷な環境に有っても、こしょうすることなく、そして万一故障しても短時間で修理が可能に作ってあるのです。
とにかく、開発の最終段階では、「壊れるまで走らせて」、どこに欠点があるのかを徹底的に調べるのだそうです。 
一時、オフロード4輪駆動車が人気になった時、他社は乗り心地やデザインを重視した格好いい車を次々に発売しました。 トヨタも、その時に他者に合せて設計を変更するべきか?悩んだそうです。 
最後に決定したのは、ランドクルーザーへの信頼を口にする、世界中の顧客の言葉だったとか。 アフリカの奥地へ医療活動に出かける「国境なき医師団」、南米のジャングルで、極寒の地で、砂漠で使われる車は「120%の信頼が必要だ」と。
素晴らしいことです。 頑丈で壊れない車を作るということは、利益を追求するメーカーとしては、損なはずです。 トヨタの経営は「30年先を見据えている」のだとか。 ランドクルーザーでかちえた信頼が、将来「途上国」が発展した時に、一般乗用車への信頼につながると考えているのでしょうか。
それを考えると、3年ごとに新しいOS、それも欠陥だらけのものを出して、否応なく買い替えを勧めるマイクロソフト。 少しは爪の垢でも煎じて飲めよ、と言いたいです。
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