硫酸技術   by T.Ono
ちょっと一言−12
 
2016年:
民主主義の歴史
イギリスでは史上二人目の女性総理大臣が誕生しました。 早速組閣したメイ首相、EU離脱交渉を担う外相、離脱担当相、国際貿易相にはいずれも離脱派の実力者を任命したのだとか。
メイさん、本人は残留派でしたが、400万人に達した「国民投票のやり直しの請願署名」は無視し、はっきりと「投票はやり直さない」「国民の意思を尊重し、EUから離脱する」と明言しています。
自分の主張に反していても、「民主的に投票で決まったことは守る」との原則は崩さないのですね。 ただし、大変な困難が予想されるEUとの離脱交渉には「あなた方の主張が通ったのだから、あなたたちが責任をもってやるべき」と、離脱派の実力者を配しました。 したたかですね。
ここら辺を見ていますと、12世紀のマグナ・カルタ以来つき重ねてきた、「民主主義」の歴史の重みを感じます。 いったん決まった法律でも、いつの間にか自分たちに都合のよい風に「骨抜き」にするのが政治家の仕事と心得ている日本とは大違いですね。
しかしこの後、イギリスが離脱して、「ヨーロッパの政治統合」というEUの理想はどうなるのでしょうか? 「違いを乗り越えて仲良くする」ということは、欠陥だらけの人間には無理、ということなのでしょうか?
「すべての変化は、無秩序を増すように進む」という、熱力学の第2法則は人間の行動にも当てはまるのかなあ…などと考えながら、雨の中、パソコンクラブの例会に行ってきます。
要らぬ親切?('16/5/24)
ここ数日、「パソコンを点けたら、勝手にウィンドウズ10へのアップグレードがなされてしまった」ということで騒ぎになっています。 シニアの学習会でその話題になり、「放っておけば勝手にアップグレードします」「今まで使っていたソフトは基本的に使えますが、Windows Liveメールだけはトラブルを起こす例があるみたいです」などとお互いに念を押しあいました。
5/20の朝食時、妻にその話をした直後、妻のパソコンが「自動アップデート」を始めてしまいました。 これは、特段問題なく終わり、常時使用のソフト類にも問題はありませんでした。
ところが昨日、知人から電話があり、「Windows Liveメールがまったく使えなくなった、どうしよう」と。
「元のWindows7に戻すか、この際に思い切ってメールソフトをOutlookに替えたらいかがですか?」とアドバイスしておきました。
この方はOutlookに変更したみたいですが、妻の知人は、W-7に戻したみたいです。
それにしても、パソコン所有者の同意なしで「自動でアップグレードを始める」というマイクロソフトのやり口には、世界中からブーイングが集まっているようです。 マイクロソフトもさすがに「途中でアップグレードを中断する方法」という動画を作ってネットで公開しているのだとか。
それにしても、この「勝手にアップグレード」、彼らは「親切心から」だと言います。 W7やW8.1より、W10の方がずっと使い勝手がいいからなのだとか。
本当か? 私自身は、騒動が起こる少し前にW7から自主的にアップグレードしていますが、別段、メリットは感じません。 ただ、OSがW10になったのに、エクセルやワードは2010バージョンのまま。 ここら辺が何となく物足りなく感じます。 しかし最新の2016に替えようとすると、3万円余りでOfficeを購入しないといけません。 そうか、それがマイクロソフトのたくらみかも!
もう一つ気になる点。 
マイクロソフトは、今回でOSのバージョンアップは終わり、今後はこの「10」のグレードアップを続けるといいます。 本当かな? 本当なら、OSが新しくなるたびにパソコンを買い替える必要はなくなります。
嘘でしょうね、多分。 今回の「押し付け親切」も、結局はお金儲けの手段。 「バージョンアップしない」と発表しても、「事情が変わった」で変更になるでしょう。 友人は「だからこの際MACにしたら?」と言いますが、それもなあ。
ドラえもんのポケット(’16/4/18)
先日、属している生涯学習倶楽部の例会で、パソコンに関するお話を聞きました。
古いパソコンを、Vista→ウィンドウズ7→ウィンドウズ10と自分でアップグレードしていった人の体験談で、この方は、「パソコンの不調は内蔵ハードディスクドライブ(HDD)の不調が大部分。 HDDそのものは安価なのに、高価なパソコン(PC)全体を取り替えるのは無駄、自分でHDDを交換しよう」という趣旨でした。
PCをいじくるのは一種の趣味のようで、それにしても色々とよく御存じですが、全て「インターネットでマニュアルや解答例を探した」とのこと。
この、インターネットの効用につきましては、私も大いに同意します。
まるで、「ドラえもんのポケット」みたいに、なんでも知りたい知識、欲しい電子作業用の道具が、上手に調べれば簡単に得られます。 しかも、ほとんどが無料です。
私も、PDFファイルから元のワードやエクセルに変換するサイトや、無料で大容量のファイルを送ることができるサイトなど、大いに利用させて頂いております。
こういう無料のサイトは、「何が目的か?」と考えてしまいます。
広告を掲載しているサイトは良く分かりますが、広告も全くなく、「コーヒー代程度のご寄付を頂ければ幸いです」というサイトも有ります。 (考えてみれば、私のこのサイトも、ほぼ無料で結構な情報を皆さんにお伝えしていますね) 要するに、「独り占めしてはもったいない」という心なのでしょうか。
ネットの世界は、このような善意の空間も有れば、「身代金ウィルス」のような悪も有ります。 国単位で先端情報を盗むサイバー戦を繰り広げている中国のような国もあります。 
アメリカが、先日対ISで「サイバー戦を開始する」と宣告しました。 ずっと、「既にやっているだろう」と考えていたのですが、何故今までやっていなかったのか? 痛くない(あるいは、痛い)腹を探られたくないから? あるいは、サイバー戦の実力を知られるのを恐れたから?
いずれにせよ、私どものインターネット利用も、国家からの監視網から逃れることは日毎に困難になっていくでしょう。 
かっては「ネットを監視することは不可能だから、いずれ中国でもネット社会から体制崩壊が起こるかも」と考えていました。 ところが、中国共産党政府は、一説には300万人という膨大な人手をかけて、自分たちに都合の悪いニュースやブログ、ツイッターなどから自分たちに都合の悪い情報を削除し続けています。 「ドラえもんのポケット」を縫い付けて開かないように頑張っているんですね。
でも、中国人が本気でネットに書き込み始めたら、14億人、300万くらいじゃ制御できないはずですが・・・ プロバーダーを監視下に置いているから、それもできないということでしょうか。
まあいいです、「中国に生まれなくてよかった」ことに感謝しながら、おばあさんたちと勉強を続けてゆきましょう。
「習うより 慣れろと言われる 孫と婆」。
嫌な奴ら('16/4/1)
来週の国内出張用の切符を買いにゆきました。
JRの「駅ネット」で予約して、乗車券だけは「ジパング倶楽部」の割引にしてもらいます。 駅に一つだけの緑の窓口、手続きをしていますと、後ろに親子連れが来ました。
母親の方は、しきりに私の後ろから首を突っ込んで窓口を覗き込みます。 「早くしろ」というつもりか? 兎に角、大変不愉快を感じます。
高校生らしい娘と話しているのは、中国語です。 事情が有って娘は日本の高校に通っているのでしょう。
それで分かりました。 中国人は、「並ぶ」という習慣がないのです。 駅の窓口だろうが飛行機の切符売り場だろうが、とにかく人をかき分けて首を突っ込み手を突き出し、いち早く自分の切符を手に入れよう、列は無視して一番に中に入ろうとします。 余りにも人の多い環境で、譲っていたら生きてゆけない、という過酷な環境に育ったからでしょうか?
この親子、さすがに日本なので、私を押しのけることは何とか自制しているようです。 しかし昔、新幹線のホームで、並んでいる我々を無視して真っ先に乗り込む若者を見ました。 多分、国内に中国人が増えれば、わずかに残っている周りへの気遣いなど捨ててしまうでしょうね。
昨日、ヨーロッパのCERNでの、ヒッグス粒子発見に至るドキュメンタリー映画を見ました。 研究所の集う学者たちは、世界中から集まっています。 国籍、宗教、年齢もまちまちですが、その「『多様性』がお互いを刺激し合っているのだろなあと感じました。
国内にも、人口減少を補う為に外国人労働者を受け入れたら?という議論が盛んです。 CERNの例を見ていますと、移民による刺激が科学技術を発達させるだろうということは何となく感じられます。 
しかし、「平気で割り込む」「他人に不快感をものともしない」中国人・・・そんな連中と同じ町に生きる? ごめんです。 中国人は、とにかく徹底した個人主義。 自分に忠実。 ルール・法律は自分に都合の良いものだけ守る。
これらは、悪口ではありません、私が長年付き合ってきて理解した、彼らの真実です。 そういう、嫌な奴らと付き合わないと、21世紀の日本はやっていけないのか? そんなことにならないように、「人型ロボットを開発しよう」と言い続けているのですけど。
いつまでも・・・('16/3/19)
駅のホームで転び、顔のほほ骨を骨折しました。
脳の損傷はなく、顔の頬骨が折れているとのことで、「手術しますか?」と聞かれましたが、入院しないといけないとのことなのでやめました。 手術の一番の理由が、「容貌が変わるのを防ぐ」事だそうでしたので、今更この年で容貌にこだわることはないかな、と。
ちょうど次の日は、シニア学習グループで私が講師のパソコン技術の説明会でしたが、代理をお願いすることになりました。
次の週、その代理をお願いした知人が同様に道路で転び、やはり顔と首に怪我をしたとのこと。 同じ日に、同じグループのもう一人も「転んで肘に怪我をした」とラインで伝えてきました。
一体、何事だろう? 私の負傷を皮切りに、けが人続出です。
もっとも、そういう年齢のグループなので、ある程度足腰に問題が出るのは仕方ないことなのですが。
68歳でも、現役時代に近い仕事をしています。 昔とは違い、皆さん健康なので、なんだかいつまでも仕事が続けられる気になっています。
しかし、年齢=体力の衰えはどうしようも有りません。 知らぬうちに、身体のどこかがおかしくなっているかもしれませんし。
そういえば、星新一は71歳で、池波正太郎は67歳で亡くなりました。 司馬遼太郎さんも72歳です。 もう、何時あの世に行ってもいい年なんですね。
転んだ次の週に、2ヶ月前に予約していた「脳ドック」を受診しました。 良いタイミングでした。
受診当日は、「軽い病変の徴候が有りますが、問題ないでしょう」との診断でしたが、昨日「脳外科で再度チェックしますので来てください」という電話が来ました。
当日、認知症の検査として、記憶力や計算、暗算などの試験があり、「満点です、脳の活動は正常です」といわれ、まだ脳は大丈夫・・・と安心していましたが・・・ 
女優はいつまでも美しく、野球選手はいつまでもヒットが打てるように。 皆願っているはずですが、何時か引退の日が来る。
庶民にも「定年」の必要な理由が今頃になって分かってきました。

講演は楽しく('16/2/22)
非鉄関係の団体から、一昨年から引き受けております講演を今年も頼まれました。 若い技術者向けに、「硫酸製造とは何か」という概論を説明するものです。 彼らの本業は銅や亜鉛の製造に関するもので、硫酸製造はいわば付け足しですが、非鉄金属の鉱石は硫化鉱が多いため、どこの精錬設備にも硫酸製造設備は標準で付属しています。 いわゆる「冶金式」硫酸設備ですね。
硫酸技術は、ITなどと違い成熟技術なので、毎年どうしても同じような話をすることになります。 講義を受ける側の技術者は毎年変わりますので、まあそれでもかまわないということのようです。 当方は、若い方々へのボランティアを兼ねて引き受けています。
上記の講義は5月の下旬ですが、帰ってくるとすぐに東京で硫酸技術関係の国際セミナーが有ります。 デンマーク トプソー社の日本代理店が主催するもので、硫酸触媒、集塵装置のほか、硫酸製造技術についての説明をOutotec社の代表が行う予定です。
残念なのは、このセミナーが私の講演の直後であること。 反対であれば、up-to-dateなトピックについて多少なりとも紹介できたかもしれませんのに。
一方、プライベートで千葉大学内の生涯学習グループに所属しています。 グループ内部でテーマを決めて、各自の学習内容を発表するのですが、1回きりの発表で終わるのはもったいないなあと思わせる力作が毎回です。 聞いている方も、「聞いてどうするの?」と突っ込みたくなるようなご年配の方ばかりですし、こちらも「もったいない、むしろ若い人に聞かせたい」と思ってしまいます。
それにしても、講演って、しゃべる内容よりも先に、「しゃべり方」が大事ですね。
抑揚なく、ぼそぼそと続く話は、理解しようという意欲を無にし、居眠りを促進します。 「聴衆の居眠りゼロ」を目指して、楽しい講演になるように努力しているつもりですが、今年の成果はいかがでしょうか。
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