硫酸技術   by T.Ono
ちょっと一言−6
 
The Opera, Paris, France
2013年-2:
腐敗度評価('13/10/24)
下記千葉大の「生涯学習プログラム」(老人大学とでも言いますか)、昨日も行ってまいりました。
この日は、元外交官の大学教授をコメンテーターとして、会員が発表をするというもの。
発表者は、現役時代は大手商社マンだったという元気な方です。
東南アジアを主たるフィールドにしていたそうでして、フィリピン、マレーシアにも駐在経験があるが、もっともかかわったのはインドネシアだったとか。
事前に幹事から「質問がある方は出しておいてください」ということでしたので、「東南アジアでは、購買担当者以下の収賄等汚職が蔓延しているが、商社の倫理規定と矛盾しないか?」という質問を投げておきました。
回答は「私どもは、そういう金は賄賂とは考えておりませんでした。 仕事を円滑に進める、潤滑油ですよ」。
なるほどなるほど。
私はエンジニアでしたので、そういう怪しげな金のやり取りには参画しないで良かったのですが、間に入った商社マンからは色々な話を聞きました。
発展途上国では、まず空港の入国管理や税関で難癖をつけられて金をせびられるのです。
ナイジェリアで、初めての入国時に税関で文句を言われていると、やってきた元請のアドミが、開口一番税官吏に「いくら欲しいの?」。
金を払って出てから彼に「ひどい国ですね」と言いますと、彼「いや、こんなに楽な国は無いですよ。 ピストルでもドラッグでも、金さえ出せば通りますから」。 「日本は絶対に通らないでしょう?」
件の発表の最後に、「国ごとの腐敗評価」というのが出ていました。 ドイツの調査機関がまとめたもので、完全にクリーンな国を10点として、汚職がひどいと点数が下がるのです。
クリーン度1位は? ニュージーランド。 日本は、ドイツと並んで14位。 時々収賄で捕まる首長がいますから、まあこんなものかな。
東南アジアでは、シンガポールがダントツで4位、9.5点。 過去に、1位になったこともあるらしいです。 私と関係の深いマレーシアは40位、東南アジアではシンガポールの次ですから、他の国はもっとひどいんだ。
「経済発展して、国民の収入は増えているはずですが、汚職は減っていますか?」と聞きますと、コメンテーター曰く「減らないでしょう」。
そもそも、仕事で便宜を図るのに金をもらうことを悪いと思っていない、当たり前の習慣だからと言います。 
そうしますと、今「反腐敗キャンペーン」を繰り広げているお隣の超大国、まあ実現は不可能ということでしょうね。 それにしても、そういう人民、しかも同じ中華系の人民に、汚職を断念させたシンガポールのリー・クアンユー初代首相は、すごい人、改めて思いました。
ちなみに、最も腐敗している国は? 「人民の楽園」北朝鮮、0.8点でした。 何か納得。
フィンランド('13/10/3)
千葉大学の主催する「生涯学習プログラム」というのに、この5月から参加しています。
「年齢に関係なく、生涯勉強しましょう」という、まことに結構な趣旨の活動でして、当方は(半分現役であることもあり)いくつかあるグループの内3つに参加しています。
その一つ、「国際理解グループ」の活動の一環として、「渡日留学生支援」活動に初めて参加しました。 留学生として日本にやってきた海外の若者が、区役所に転入届を出し、国民健康保険証をもらい、住民票の交付を受ける手続きを支援します。 又、ゆうちょ銀行の口座開設の手続きも手伝います。
先週と今週の2回参加したのですが、先週は中国の若者、今週(昨日)はフィンランドからの御嬢さんを担当しました。
中国人は、仕事で老いも若きもたくさん接してきましたが、フィンランド人は初めてです。
中国の若者は、日本語は全くダメ、英語はカタコトくらいなので、私の拙い中国語と筆談で何とか任務を終えました。
フィンランドの御嬢さんは、きれいな英語をしゃべりますので楽でした。
区役所への道すがら、区役所での順番待ちの時間、雑談が楽しい。 彼女の専攻を聞きますと、必ずしも日本で勉強する理由が分からない。 なぜ?と聞きますと、
「本当は日本で学ぶ理由はないんです。 でも、私は日本が好きなので」とおっしゃいます。 うれしくなりました。
フィンランド人は、親日家が多いそうです。 それにしても、日本人にとって、フィンランドは何と遠いことか! 大部分の方は、どこにあるのかもご存じないかも。
強国ロシアとスウェーデンに挟まれて、独立しては占領される歴史を繰り返してきました。 第2次大戦では、ソ連の支配から逃れるために、枢軸国側に立って参戦しましたし、戦後も(悪く言いますと)常にソ連の顔色をうかがって政策を決定してきました。
しかし、現在は、NATOには加盟していませんが、EUに加盟し、ユーロも導入しています。 ノキアみたいな世界企業もありますし、失業率も低く経済的には大変成功しているようです。 「フィンランド式」という、独特の教育システムも有名ですね。
ウィキペディアで調べましたら、人口は何と5百万人余りしかいない! それでも、独立国として世界で活躍しているんですね。 御嬢さんによると、小学校の3年生から英語を習い、大学までに10余りの言語を選択して学べるのだとか。

分かれるときに、
「ぜひフィンランドにおいで下さい。 特に6月の夏至のころは"Summer Festival"でたのしいですよ」
と誘われました。
行ってみたいです。 でもねー。
「気力と命が続いていればね」
と、"Thank you"のあとに、小声で付け加えました。
Hungry ghost('13/8/14)
世はまさにお盆です。
仕事関係でやり取りしている会社からは、「お盆で今週は休みです」とか「取引先が休みなので返事は来週まで待ってください」などと返事が返ってきます。
良く考えますと、これらの返事も一昨日まででした。 昨日などは、電話かけても出てこない会社もあったりして。
なんで日本人は、国民の休日でもないのに、この8月15日前後に大挙して休みを取り、故郷に帰るのでしょうか?
ウィキペデイアに記載の説では、元来日本では年初めと初秋に神を迎えて祝う風習があった、年初めは正月に、初秋は仏教の盂蘭盆会と結び付けられた、と。
いずれにせよ、真夏の一番暑い時期です。 仕事を休んで故郷に帰ろうという気持ちはわかります。 「墓参り」は口実かな。
ところで、「盂蘭盆会」の行事は、中国から伝来のもののようです。
中国で作られたと思しきお経の一つに述べられている物語では、目連尊者が、餓鬼道に堕ちた母親に神通力で食べ物を送ろうとしたが、食べ物が皆火に変じてしまい、母親の口に入らない。 釈尊に助けを求めると、「多くの僧に、広く供養しなさい。 そうすれば、その食べ物が母親の口に入る」教えられ、たくさんの僧侶に食べ物を振舞ったところ、そのおこぼれが餓鬼道の母親にまで届いた・・・とあるので、「亡くなった人々や先祖に食べ物を供養する日」なんだとか。
しかし、この物語、坊さんたちがタラフク食べたいがためにこしらえた話じゃないのかなあ。 中国でできたというのも、ありそうだし。
とにかく、この物語から「施餓鬼」という語もできましたし、英語ではお盆のことを"Hungry ghost festival"などと言います。 シンガポール、マレーシアの華僑たちがそういっておりました。
この季節、マレーシアにメールにメールを出すときには、「Hungry ghost festivalで日本の会社はお休みだ。 だから回答は待ってくれ」なんて書きますが、ちゃんと了解してくれます。 下手すると、あちらも休んでいたりしますけど。
それにしても、暑熱の季節に大移動するご家族連れ、熱中症にご注意。 当方は既に両親を送りましたし、こどもは大きいし。 家でゴロゴロ、誰からも文句が出ない。 
年取って、「良いこと」の一つですね。

ロンドン・パリ('13/7/23)
先月末から、ロンドンとパリに行ってきました。
前回訪問時は、娘の生まれる前、妻と一緒でしたから、ちょうど30年前です。 私の仕事は、やっぱり途上国向けが多いので、ヨーロッパは縁遠かったということでしょうね。

「ずいぶん変わっただろうなあ」と予想していったのですが・・・
ロンドンは「変わらないなあ」
パリは「変わったなあ」

いえ、町のたたずまいとかは、そんなに変わって見えたわけではありません。
ただ、ロンドンは昔と同じく、天気が悪く、落ち着いた雰囲気で、ソーホー近辺以外は人も少なく静かでした。
食べ物が不味いのも、何か懐かしく思えて。

パリは・・・ 「変わらぬもの」=スリの多さ。 ウェイターも、呼んでもなかなか来ないし。 でも、食べ物は相変わらずおいしいね。 料理も、スウィーツも。
変わったもの・・・ 英語をしゃべる人が増えた。 お巡りさんも一般市民も、道を聞いたら親切に教えてくれた。
それと、日本料理店の多さ。
モンパルナスにあるホテルの周りをぐるっと回ってみましたら、日本料理店が8軒に、中華料理店が1軒だけ。 昔は逆だったと思うが? 現地の人の話だと、パリに日本料理店は約1000軒、でも日本人が調理している店は30軒ほどで、いずれも高級店のみだとか。 ほとんどが中国時、韓国人などの経営だって。

ところで、なぜ英語が普及したの? インターネットのおかげかな。 外国人の増えたせいか?

ネットと言えば、今回パソコンを持参しました。 これは正解。
どこのホテルでも無料で無線LANにつながり、何でも現地で調べられますし、日本とSkypeで無料通話できました。

それにしても。
外国へ行ってつくづく感じるのは、日本のサービスの良さ。 レストランに入ったら、すぐに注文を取りに来ます。 それに引き換え、(特にパリの)ウェイター・ウェイトレスの来ないこと。 呼んでも来ない、「ここは私の担当じゃない」と言われる、メニュー持ってきてもらうのに時間、注文するのに時間、料理が来るのに時間、勘定するのも一々請求書、支払い、領収書を待つ時間。 フランスの労働者は、なんだかマイペースで働いていて、羨ましく思えます。

海外へ行くと、日本の良さ・悪さが色々と見えてきます。 だから私は昔から言っています。
「若者よ 海外で働こう!」って。
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