硫酸技術   by T.Ono
ちょっと一言−7
 
Opening durian, Penang, Malaysia
2013年-3:
ジャンクとエクセレントの間('13/12/5)
ちょっと前まで、英語版を掲載しておりましたら、中国のメーカーから色々と売り込みのメールをもらいました。
私がまだ現役で・・・硫酸工場の運転管理をやっていたら・・・試しに使ってみてもいいですが、現在の見本の顧客に「これは中国製ですが、使ってみますか?」と持ちかけたら、果たしてその気になる人がどれほどいるでしょうか?
皆さんが二の足を踏むのは、「中国製工業製品」の品質に、信用を置いていないからです。
確かに、20年ほど前に私が中国でのプロジェクトで経験した現地の工業製品−耐酸ポンプ、弁類、計装機器・・・全て日本ではとても使えそうにないものでした。
ポンプは、試運転を初めて2,3日で、5台あるポンプの4台が壊れましたし、ボイラ回りに取り付けた弁類は、外漏れ・内漏れが2個に1個。 それでも中国人技術者は「日本製より断然安いですから、これでいいんです」と気に留めていませんでした。
勿論、ユニクロみたいに、製品を全部中国で生産している会社もあります。 しかしその場合、日本人が品質管理に厳しく目を光らせているはずです。 純然たる中国の会社が、自分たちだけで作っている製品の品質が「優良」であることを期待するのは、宝くじに当たるようなものでしょう。
しかし、ここで考えました。 
日本だって、昔の製品は全て「安かろう、悪かろう」のJunk扱いだったはず。 映画「バック・トゥ・ザ・フューチュアー」の一場面に、1985年から1955年にタイムスリップした主人公のマーティーが、1955年のドクが、壊れた電気製品の銘柄を見て「日本製か。 じゃあ壊れて当たり前だな」というと、「なんてことを言うんだ、日本製は最高なんだよ」というシーンが有った・・・と、これは娘の記憶。
シンガポール時代、話をしていた中年のシンガポール人女性が、「私たちが若いころは、『日本製=ジャンク』でしたが、今は『エクセレント』です」と。 これは私の記憶。
中国だって、自国民を宇宙飛行させていますし、高速鉄道も、飛行機も自分で開発しています。 たとえ、その技術が、強制的な技術移転契約により合法的に、又は外国企業のサーバーへのハッキングにより違法に手に入れたものであろうと。
一説には、中国のサイバー攻撃・防衛に携わる人員は100万人と言います。 常時は、政府の非難に係る書き込みがフェイスブックやツイッターに現れたのを、即時に削除するために活躍しているのだとか。 中国には、他国の特許を尊重する特許法もありませんから、やりたい放題でしょう。
そう考えたら、大変な時間と金をかけて開発した技術を守るのは、不可能と思えてきます。 ではどうするのか? コピーしたくても真似したくてもできないところで差別化するしかありませんね。
それは多分、「おもてなし」を始めとする、他人を思いやる心でしょう。 中国人が、究極の個人主義者であるように、農耕民族である日本人のDNAに数千年の間に刷り込まれた得失で勝負するしかない。 技術も、それを利用する「ソフト」が有って成り立つ。 育てましょう、『エクセレント・テクノロジー』。

住みたい国・マレーシア('13/11/17)
30年来の客先、TAIKO社のParit Buntar工場へ行ってまいりました。
ここは1985年の硫酸設備のコミッショニング以来、数え切れないくらい訪れています。
訪問の度に感じますのが、マレーシアという国の成長。 変にひねこびることなく、「すくすくと」伸びている感じです。
いつも「マレーシア航空」を利用させてもらっていますが、CAたちが、ずいぶん手際よくなりました。 昔は、ニコニコしてはいますがどうもやることがちぐはぐで、色々と小腹を立てさせられたりしたものですが。
ペナン空港も、改装が一段落したのでしょうか、土産物店も充実し、いたるところにATMが設置され、一方国内線ではマレー・チェンジャーが見当たらなくなってきました。
英語を完ぺきに話すマレー人のタクシーの運転手、高速道路の料金所では、皆手に手にスマホのような?器具をかざすだけで料金支払は済みます。 3年前にはまだいた、スカーフをかぶったマレー人の女性職員は皆無です。
仕事が終わり、夜行便に乗るまでの半日、マレーシアは初めてという同行者の観光案内をしました。
一応めぼしい観光地はめぐりましたが、一番喜んでいたのはバタフライ・ファームです。 (虫が好きらしいです)
ここはずいぶん昔からやっていますが、玄関に可愛い蝶々のイメージキャラクターが飾ってあります。 これは、最近のものですね。
土産物売り場には幼虫のキャラも売っていて、可愛いので車に下げる用と自分の部屋用に大小を買いました。
帰国してからタグを子細に見ますと、"Made in Ho Chiminh, Viet Nam"と 有ります。 マレーシアで作ったのでは、人件費が高いからベトナムでこしらえさせているんだ!
物価は安く(円高がすごいから)、治安はよく、生活の不便はあまり無く。 マレーシアは、日本人の「定年後に住みたい国」アンケートで、5年連続1位になったと言いますが、頷けます。 30年来のポン友に、ペナンのコンドーミニアムの価格を聞きましたら、「200m2でセキュリティー付で、1千万円くらいで買える」とのこと。
同行した若手は、まだ定年まで25年ほどもありますが、「移住したいなあ」と漏らしておりました。
今回の仕事が実れば、来年また来ることになりそうです。 しかし・・・ 昔の、「一日中ヤシの木陰で昼寝をしているような」、のんびりしたマレーシアはもう戻ってこないのでしょうね。 
大気中の粉じんの増加のせいで?Parit Buntarの夜空に、満天の星が見えなくなって久しいですし。
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