メンテナンス-6 定期修理時実施作業:

5.塔内点検
通風抵抗の増加などの異常がなければ、塔そのものの内部を点検する必要はありません。
せいぜい

1)酸分散装置が充填物の上にある場合は、腐食の有無、ベトの有無の点検
2)ミストエリミネーターの目視点検

くらいです。

ただ、(滅多にはないですが)生産量に影響するほど通風抵抗が増加したときは、充填物を全部出して更新する必要があります。
6.肉厚測定
硫酸設備は、常にどこかが腐食しているといっても過言ではありません。 腐食しやすい部分は定位置の肉厚を測定して記録を残しておきましょう・・・と言いたいところですが、腐食は均一に進むよりも、局部的に進む方が多いものです。 その意味では、むやみに場所を定めて測定していても、効果のほどは疑問です。
むしろ、外部から見て、又は定期修理時に内部から観測して以上の兆候が見られた場所について継続的に肉厚測定を続けるというのが実際的です。
具体的には

1)硫黄燃焼炉のケーシング →膨れてきた場合、その場所及び周辺
2)転化器壁 →内部より観察して、スケール剥離の激しい場所
3)ガス熱交 →抵抗増加などで点検した場合、ケーシング
4)乾燥塔、吸収塔の胴部分 →膨れてきた場合、その場所

ただし、以上のような兆候が出た場合は、いずれも数年中には更新の必要がありますから、この肉厚測定は、更新の時期の確定のためだと認識しておきましょう。
7.回転機器の分解点検
通常運転時に、振動測定などを実施しておき、問題がありそうなときには定修時に分解点検し、必要であればインペラーのバランス調整、部品の取り換えなどを実施します。
特に問題のないときにむやみに分解点検することは有害無益です。 ポンプ類は回転機器ですが、ノンシールマグネットポンプなどは、何もないときにむやみに分解することはやめましょう。
8.酸クーラーの点検
プレートクーラー:
酸の入り口部分が徐々に腐食されて、穴が開いたりします。
又硫黄燃焼式以外のガス精製系の場合、ガス中の不純物(ヒ素など)によるスケーリングの恐れもあります。
5年経ったら、開放点検をお勧めします。 この時には、ガスケットは全量交換が必要ですので予め準備しておきます。
メーカーに送って分解点検・再組立てをしてもらうのが一番簡単です。
テフロンクーラー:
酸が漏れた時は、定期修理を待たずに修理が必要ですが、伝熱が徐々に悪くなる場合は、定期修理時に分解点検しましょう。 酸側のスケーリングはまず有りませんが、冷却水側が泥などでふさがっている場合はきれいにしましょう。
シェル・チューブ熱交:
伝熱が悪くなっているときや、冷却水が汚いときは、分解点検し、必要に応じて化学洗浄等を施工ましょう。
濃硫酸用の陽極防食熱交換器の場合、堆積物により局部電池を作って腐食されることがありますので、冷却水側はきれいにしておきましょう。
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