硫酸技術   by T.Ono
 メンテナンス-7
定期修理時実施作業:

9.ミストコットレル(硫黄燃焼式以外)
内部を点検して、電極に汚れやスケーリングがあれば水洗浄してきれいにしておきましょう。 碍子が汚れている場合はきれいな乾いた布で掃除しておきましょう。
放電極の脱落や損傷、集塵極の変形がないかきちんと点検しましょう。 
運転中に放電極が脱落しますと、短絡警報が出て運転不能になることもあります。 この場合予備があれば定期修理を待たずに交換しますが、無い場合は購入準備しておき、定期修理時に交換します。
集塵極はFRP製が多いため、徐々に経時変形して短絡事故の原因になったりします。
原料ガス中にフッ素を含んでいますとケーシングのFRPが損傷している(補強材のガラスファイバーが溶けてなくなる)恐れがあります。 この場合はケーシング内側がささくれ立ってきますので、点検しておきましょう。

通常運転時に異常(短絡頻繁、など)がなければ、定修時にメーカーを呼ぶ必要はありませんが、設置後5年程度たてば一旦メーカーを呼んでの総合点検実施をお勧めします。
10.ライニング機器
ゴムライニング、樹脂ライニング製の機器が特に硫黄燃焼式以外のガス精製設備に使用されています。
これらの機器は、通常運転時には外部から点検する手段がありませんので、定期修理時に内部を目視点検して異常の有無を確認しておきましょう。 これらの機器は、通常最外部のケーシングには酸への耐食性はありませんので、ライニングが損傷するとごく短時間で酸漏れ事故を起こします。 それ故停止時の点検で予防を心がけましょう。
11.制御機器の点検・修理
DCSやフィールド計器は、通常運転中に整備計画を立てておき、運転停止中に点検、整備を実施しましょう。
特に酸関係の調節弁は、損耗しやすいので運転中に交換の要否を判定しておきましょう。
12.大規模修理・交換
長期の定期修理時には、平常操業時にはできない、時間のかかる大規模な修理や交換工事を行います。
機器を「更新する」べきかそれとも「修理でもたせる」べきかは、種々のファクターを勘案して決定するべきで、一概に述べることは困難です。 ご相談ください

長期に使用した機器では、単に予備品を交換しても、それを組み付けている台の部分が変形したりしている場合が多いので、十分に検査してから組み付けましょう。 必要なときには、メーカーを呼んで調整させましょう。

交換工事の詳細につきましては、「機器更新」を参照ください。

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