硫酸技術   by T.Ono
 増強・改造−2
 
増強・改造:
1.ガス量増加−2
3)通風抵抗の削減
ガス量が増加すれば各ユニット機器及びガスダクトの通風抵抗はガス量の2乗に比例して増えます。 ブロワーの動力は3乗に比例しますので、エネルギー削減の意味で通風抵抗の削減を図る必要があります。
各機器を更新して断面積を大きくすれば簡単ですが、ここでは機器はそのままで取れる方法につき述べてみます。

A)転化器
低抵抗触媒として、リングタイプ、デイジータイプなど穴の開いたものを利用すれば、同性能で通風抵抗はほぼ1/2になります。
触媒メーカーは、前述の「触媒の増量」を参照ください。
B)ガス熱交換器
長年の使用で、管内/管外にベト(酸ミスト起因)や酸化鉄(高温酸化による)が蓄積して抵抗が増えていませんか?
オリジナルの記録と比較して、増加が顕著であれば思い切って更新しましょう。 掃除や酸洗浄は、ほとんど効果がありません。
材質は、ステンレス主体とすることをお勧めします。
機器更新
C)塔充填物
古い設備では、いまだにラシヒリングなどの低性能の充填物を使用していますが、これを磁製スーパーインタロクスサドル(SIS)に替えることで抵抗は1/2以下になります。
建設当初より徐々に抵抗が増加している場合は、硫酸鉄により充填物が閉塞している可能性があります。 この場合は、充填物を取り出して洗浄する必要がありますが、どうせ取り出すのなら、洗浄する人件費よりSISの購入費のほうが安いかもしれません。
SISのサイズとしてはいろいろありますが、機器更新で詳しく述べますのでそちらを参照ください。

SISのメーカーは、国内では下記のみです。

  岩尾磁器工業(株)
D)ガスダクト
長年運転している設備で、塔からのミスト管理が悪い場合、ガスダクトの水平部分に硫酸鉄のベトが蓄積します。 ひどい例ではダクトの半分以上がベトで埋まっていたりします。
怪しげな部分は部分的に切開して目視確認し、更新するとともにミストが飛散しないように適正なミストキャッチャーを設置してください。
E)その他
その他の部分でも、特に通風抵抗が大きな部分は、思い切って更新するとともに、なぜその部分の抵抗が大きいのかを検討、改善する必要があります。
増強・改造−3
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