硫酸技術   by T.Ono
 増強・改造−4
 
増強・改造:
1.ガス量増加
9)、塔回りの能力検討
塔本体では、前述しましたようにまず通風抵抗が生産量の2乗に比例して増加しますので、抵抗削減の検討が必要です。
同時に、空塔速度をフラッディング速度と比較し、

 空塔速度=フラッディング速度の1/2以下

であることを確認しておきます。 もしこれ以上であれば、充填物の更新をお勧めします。
次に、吸収能力ですが、充填高は必要な高さの倍以上取っていることがほとんどですので、10%程度の増加の場合はまず問題ありません。

塔頂のミストキャッチャーは、ガス流速の増加によりミストの再飛散の恐れがありますので、影響の有無をメーカーに問い合わせましょう。 必要であれば大きなものに更新しましょう。

塔からポンプタンクへの酸配管は、U字シールをしていることが多いはずですが、ガス流量増加→通風抵抗増加→塔内静圧増加となりますので、シール高さが不足する恐れがあります。
単なる計算上の静圧に等しい硫酸液柱高さのみでは、運転開始時のガス圧変動の衝撃で液シールが吹き飛ぶ恐れがありますので、計算上の数値にさらに30%以上(500mm以上)の余裕を見ておくことをお勧めします。
10)排ガス処理系(アルカリ吸収塔)の能力検討
これも塔と同じく、通風抵抗と吸収能力の検討が必要です。
いずれも、事前検討は必要ですが、最終的には実運転で確認する必要があります。
吸収能力に問題がある場合、運転PHを少し上げると吸収能力が急増しますので、効果があります。
増強・改造−4(2)
ホーム
概論
製造プロセス
設備新設
増強・改造

 ガス量増加  SO2濃度アップ
 原料転換
 転化率向上
 エネルギー回収

機器更新
メンテナンス
運転
各種硫酸製造法
耐食材料
物性データ
計算
安全

プラント建設体験
関連技術
資料

ご質問・引合い
良くある質問(FAQ)
リンク

ちょっと一言
   関連サイト: パーツトレード
 プロフィール  サイトマップ  プライバシーポリシー  更新履歴
 リンクフリーです。 内容の転載につきましてはご一報ください。  All rights reserved to Tsunetomi Ono.